第1章 イスラームの真実の証し
現代宇宙科学は観測上および理論上のいずれの点においても、宇宙全体が過去のある時点において「煙」(不透明で高密度、高温のガス混合物)状であったことを解明している。1 これは議論の余地のない現代宇宙学の基本原則である。今日の科学者たちは、この煙状体の残留物から新しい星が形成される様子を観察している(図10と図11を参照)。
夜空に輝く星は、全宇宙が以前そうであったように「煙」状の物質の中にある。クルアーンにはこう述べられている。
それからかれはまだ煙であった天に転じられた...
(クルアーン41:11)
天体(太陽、月、星、惑星、星雲など)と地球はこの同じ「煙」から形成されているため、天体と地球はそもそも一つの連結した存在であったと結論付けられる。そしてこの同質の「煙」から、これらは形成され、やがてお互いに分離していったのである。クルアーンにはこう述べられている。
不信仰者たちには分からないのか。天と地は互いに連結していたのだが、われがそれを引き分けたのだ...
(クルアーン21:30)
世界的に著名な地質学者で、ドイツのマインツにあるヨハネス・グーテンベルグ大学地球科学研究所地質学部長の任にあるアルフレッド・クロネル(Alfred Kroner)博士は次のように述べている。「ムハンマドの素性を考えると...、彼が宇宙の共通の起源について知りえたとは到底考えられない。このことは、科学者達が非常に複雑で高性能な技術方法を駆使することによって、ここ数年になって初めて発見した事実なのである。」2
彼はまた次のようにも述べている。「1400年前に核物理学について何も知らない者が、自力で地球と天体の起源が同じであると発見できたとは考えられない。」3